レディオヘッド

のライブを遂に観ることができた。埼玉スーパーアリーナでの二日目のライブ。

あんなに大きな会場にライブで行ったのは、高校生のとき観に行った名古屋ドームでのエアロスミスと、ヒーザンケミストリーツアーの代々木体育館でのオアシス以来。

初めて観た名実ともに世界最重要バンドのライブは、ステージからはるか遠くのBブロックから観ることを差し引いても、素晴らしかった。(序盤は音がやや小さいのに慣れなかったり、周りの客の踊り方が気に入らなかったりして、余り入り込めなくて楽しめなかったが、中盤からはそんな事はどっかに行った)
個人的にはアンビエントなトムーヨークのボーカルが冴える比較的静かな曲に魅せられた。
エアバッグやジャストなんかも演奏してくれて、それはそれは嬉しくて、耳コピしてた頃を思い出したりもした。


夢の中にいるような気分だった。三回泣いた。
「泣く」という事にどれほどの意味があるのかは分からないけれど、涙を流した後はいつだって清々しくて、新しい世界に自分が立っているように思えるものだ。

どれだけ毎日が根拠のない憂うつや不安、そして退屈に満ち溢れていても、少し探せば確実に自分に感動を与えてくれるものに出会うことができる。そんな事をライブを観ながら何回も思って、「悪くないなぁ」と思えた。

終演後、一緒に観に行った、我らがベーシスト平野喬寛と、Luieのジョージハリスンこと中西倫理と、友人たちの、計6人で埼玉新都心の近くの魚民で飲んでから、終電で帰った。

帰りの電車の中、僕と同じ車両に乗っていた若者二人組みが二組いたのだけれど、二組ともレディオヘッド談義をしていて、一組は「おれがタイムリーだったのは、ベンズとOkコンピューターでね、キッドAが出たときは・・・」などと言っていて、もう一組は「ノーサプライゼス、聴きたかったねー。クリープやったらやばいよね。でもフェイクプラスティックトリーはマジ泣きそうだったけど」と話していて何だか嬉しくなって、改めて「やっぱり悪くないなぁ」と思った。

10月10日は秋葉原グッドマンで久しぶりのライブ。お楽しみに!

ではでは、おやすみさい。