Saturday night fever

っていっても、別に踊りにいったわけではないが、土曜日の夜。今週はなかなか色々あって楽しかった。

木曜日、自分が通っている大学のイベントサークルが企画した曽我部恵一トークライブを、筋金入りの曽我部ファンであり、うちのドラムス&コーラスの仲村さんと観に行く。内容は、、、まぁ、、、という感じ。もっと面白い事を引きだせるような質問をしてほしかったな(もしくは質問も台本なしで、勝手に自由にしゃべってもらうとか)。でも「表現とは?」というような質問で(←少し間違っているかも)、「別にミュージシャンや画家みたいなアーティストだけが表現をしているんじゃなくて、八百屋さんがキャベツを売ったり、母親が子供におっぱいをあげたりすることも(同じ意味で)表現だと思う」というような事を言っていて、「やっぱ曽我部さん、良いこというなぁ」と、泣きそうになった。

それが終わってから、仲村さんはREFEERのライブを観に下北沢へ。僕は学校で講義をしている音楽ライター&編集者の佐々木敦氏が、「懇親会」と称して飲み会を有志のみで行うというので、それに出席。が、集まったメンバーの自分以外は、その授業を履修していないいわゆる「もぐり」の学生たち。だけど(だからか?)参加していた人の一人一人が一クセ二クセある濃い人たちばかりで、とても楽しかった。もちろん、佐々木先生も。ただ佐々木さん、話していたことのどれぐらいを覚えているかは不明。多分ほとんど覚えていないんだろうなー(笑)。
次の懇親会にも是非行きたいし、7月25日に渋谷Nestでやるエクスポナイトにも行こうかなーと思っています。

そして次の日、上記のREEFERのドラマー&渋谷屋根裏のブッキングの吉田さんに「絶対、観たほうがいい」といわれていたミストという映画を観に行った。その日で公開が終了するので、焦る気持ちで観に行った。

吉田さんが教えてくれた通り観終わったあと、救いようのない絶望にうちひしがれる。そして吉田さんがこの映画を冗談ではなく本気で薦めてくれた意味を考えながら渋谷をうろつく。
ミストに教訓を見出そうと思えばいくらでも見つかる。「どんな状況に巻き込まれたとしても生きる希望をすてるな」だとか「人間の理性の限界や大切さ」についてだとか。でも実際そんな事は結局、基盤のない観念でしかなくて(少なくともこの映画と関連して言えば)、何一つ中身のあるものとして残らない。ひたすら絶望。その先に何があるか、とかじゃなくて、もう絶対的に。
だからこそ、吉田さんは薦めてくれたんじゃないかな、と上手く説明できないけど、そう思う。

ただあのスーパーマーケットの中で繰り広げられる全ての事は結局のところアメリカの縮図なんだよなぁ、と考えると何だか感慨深い。

普段なら映画を見終えたあとはその余韻を大事にして行動するのだが、さすがに今回はそのどうしようもない気持ちを何とかしたかったので、試聴しにタワレコへ。まずコールドプレイとシガーロスを試聴した。コールドプレイ、言われているより良い気がした。シガーロスは何だかあの過剰の神々しさが薄まっていた気がして(良い意味です)、気になる一枚。
それからMUSICの新譜を試聴。

しびれる。かっこよい。これは買いだ。持ち合わせのお金がなかったから買えなかったけど、これはまた日をあらためて買いにいきます。

おやすみなさい。