プレゼントはエスパー伊藤。

11月22,23,24の連休中に、中高の同級生の友達の結婚式に出席するため、実家に帰った。その式の出し物として、ギターを弾き、歌を歌ってきました。
選んだ曲は、新郎側がブルーハーツハイロウズの大ファンということもあり、ハイロウズの「千年メダル」。このクソ名曲をこれまた中高の友人と二人で歌った。若干大げさな表現になるが、誰かのために歌うという事の悦びと(普段はなんか自分のために歌っている気がするのだ。それは式で歌ってから初めて気づいたことなのだが、)、自分の歌ではない名曲を歌う事の面白さに気づいた。ほんとに名曲。(後で知ったのだが、この歌は不倫の歌で、甲本ヒロトが坂井真紀と不倫していた頃に作った曲らしい、苦笑)。

新郎新婦とも僕と同じ中・高校の同級生。付き合いはじめたのは高校3年の冬で、それから7年間付き合い(一時期、別れていた頃もあったそうだが)、めでたく結婚。「おれ、告ろかな、上手くいくかな、」と悩んでいた頃の新郎の顔を思い出すと、何だか現在の幸せいっぱいな二人のイメージのせいで、こちらが恥ずかしくなってしまう。そんな彼らの式はとてもカジュアルで爽やかで可愛い可愛い結婚式であった。
何より二人が素敵だったし、久しぶりな友達にも沢山会ったりして、何だか色々元気をもらいました。みんな、ほんと何も変わってなかった。もちろんほんとうは変わっているんだろうし、それぞれ違う色んな道を歩いているのだろうけど、この時間では昔に戻ったみたいだった。上手く言えないが、その友達と自分との間の距離感みたいなものが、高校の頃と全く一緒のように感じた。もしかしてこの日の式出席したみんなが僕と同じようにそう各々思っているのかな。そうだったら、何かいいな(笑)
末永く、幸せでいてください!

そして、テアトル新宿で「新座頭市物語 折れた杖」を観て来ました。前回観た「顔役」で監督デビューを果たした勝新の監督としては2作目にあたる作品。

もう何だかメチャクチャだった。勝新のセンスが(センスだけ!?)大暴れしていた。「勝新にカメラ」、ということわざが出来そうなほど、濃くてえげつなく、そして、メチャクチャ面白かった!!!
色んなエピソードがでてくるのだけれど、どれも一つ一つが鮮烈で、脳内麻薬が分泌されまくり。画の力ってすごい。

ラストで浜辺をバックに市が右から現われ左へと消えていき、「完」の字が出たときのカタルシス。映画館で観れて本当に良かった。
一番強烈に脳裏に残っているシーンは、ヤクザ一味が白痴の子供にふざけて絡み、げらげら笑いながらその白痴を押し倒し彼の性器を触って遊ぶのだが、そのせいで出てしまった精子がヤクザにかかった為、そのヤクザが切れてその白痴の子供をボコボコにするシーン。その後、またチラッとその白痴が登場するのだが、その時にはちゃんと「(自慰を)覚えて」いて、へらへら笑いながら自分の股間を服の上からだがこすっていて。。それを観た僕は、何かすごいな、と思った。





僕はふと思った。DVDなんかでこの頃の時代の映画をよく観て思うのだけど、最後には大概「完」やら「終」と出る。いつからそれがなくなり、代わりに長いスタッフロールが流れるようになったんだろう。

こういう特集って、もう映画館、強いては家でも観れなくなってしまった名作やレア作が観られるから本当に良い事だと思うのだけれど、やっぱ映画って高いよ、と今回の特集に通ってはっきり思った。

シニアデーもレディースデイもいいけど、メンズデーも作ってほしいな。

そんな感じです。今回の特集の締めは1989年の「座頭市」で締めます。
そしてできれば、御用牙か極楽坊主を観ます。。