昨日は

代々木ザーザズーへlennoさんを観に行った。新譜も購入。いま、音源を聴いているところだけど、かなり良いです。UKシューゲーザーやUSオルタナに影響を受けたサウンドに、日本人の感性を活かした(例えばスピッツのような)起伏のあるキャッチーなメロディーが心地よい。lennoさんの包みこむような声、やっぱり好きだなぁ。あとどうでもいいけど久々に会ったlennoさんはやっぱり寺尾聰に似ていた(笑)。

偶然、見たgordon bennetというバンドも僕のかなりツボでカッコよかった。なんとギターさんは、12月8日というギターロックバンドの元メンバーらしい。僕はたまたま12月8日の音源を持っていて(ライブは観たことないんだけど)、時々聴くことがあって知っていたからビックリしてしまった。

最近エリオットスミス熱が再来してて聴きまくっている。弾き語り出来る様にコピーもしている。そして、電車の中で「Needle in the hay」や「twilight」の歌詞を覚えるために、ボールペンでジャケットから歌詞を書き写したマイノートをひろげ、見ながら小声で歌う、という高校生みたいな事をやっている。
これをやっていると、本当にあっという間に目的地に着く。東京の人は、そんな行為をしていても誰も注意を払わない、または払わない振りをしてくれるので都合がよろしい。
でもいつか、隣に座ったボーイズ&ガールズ、もしくはレディース&ジェントルマンが、そのノートを横目で見て、そしてもう我慢できなくなって「もし、き、君。そのノートに書いてある歌詞はひょっとしてNeedle in the hayじゃないのかい?」みたいに話しかけてこないだろうか。

それにしても、有名/無名、名曲/駄曲を含めこの世には沢山「Everything will be alright」的フレーズが出てくる曲があるけれど、エリオットスミスの曲であらわれる「Everything will be alright」ほど心を打つものはない。

それは一体何故なのかを考えるだけで、山の手線一周なんてあっという間に過ぎてしまう気がする。
(おそらくそれは、通俗的な希望を謳うメッセージでも、逆説的な悲痛の叫びでもなく、更に言えば彼が不幸で破滅的な人生経験をしてきたというイメージのせいでもなく、本当に人間が実際生活しているなかで、例えば誰かを慰める為に思わず口にしてしまったり、「Everything will be alright」と自分の頭に浮かんでしまった瞬間や場面の生々しさや、途方の無さを彷彿させるからだと思った。もちろん、メロディのマジックのせいでもあるけれど。)


そういえば彼が亡くなったのは、昨日だったか。ご冥福をお祈りします。